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神の子は生き続ける

季節は秋、真っ只中。
スポーツの秋や、文化の秋とはよく言い、イベントが目白押しだ。

特に今週、日本では初恋の日(10月30日)や秋の風物詩のハロウィン(10月31日)など心くすぐられる日が多い。

しかし、プリマヴェーラ東京はサッカーチームであることから、今週生まれのサッカー選手を深堀していこう。
そんな今週、偶然なのか必然なのか、コラム初回号にはふさわしい「神の子」がこの世に生を受けた。

その名は、エル・ピべ・デ・オロ(ゴールデンボーイ)ことアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナである。
マラドーナと言えば、5人抜きドリブルや神の手ゴールなど印象深い場面を披露し、
選手生活中は様々なシーンで我々に感動と勇気を与えてくれた。

そんな神の子であっても、普段は一人の人間。

引退後は、誘惑に打ち負けてしまうことも多く、様々な疑惑も出たが、明るいキャラクターで人々を楽しませてきた。

しかし神様というのは非情で、2020年神の子を自身のもとへ帰してしまった。
このとき60歳。
悲しみの淵に立たされたサッカーファンは少なくないだろう。なんせ、私もその1人だったからだ。
彼はいつまでもサッカーファンの心の中に生き続けるだろう。

なぜ、そう言えるかは私が一番分かっている。
だって、サッカーと出会って最初に好きになったいわば初恋の選手が、神の子マラドーナなのだから。


文責:茨木幸也(スポーツジャーナリスト)