column
米問題の大きな壁に挑む

食生活を米から小麦に移り変えたのは言うまでもなく我々日本人なのに、米が足りなくなったら米不足だと囃し立てて、備蓄米を食べる。
バランス良く、時期の米と小麦を食べている私からすると、この行動はとても恥ずかしいものだ。
まぁ、自分みたいな立ち位置は今の日本からすると非国民になるのかもしれない。
それはともかく、私は最近米づくりを始めた。
米不足だからやってお金を得ようとか、そんな下卑た考えではなく、もう1つの課題である耕作放棄地問題を解決するためだ。
米不足の原因は、収穫量減とお金の面がほとんどであるが、その原因のさらに根幹の部分は、担い手がいなく、したくても放棄せざるを得ない耕作放棄地というものがある。
私は、今田舎暮らしを満喫しており、そこで仲良くなった方からお米づくりを誘われ、今年元ある土地を大きく上回る耕作放棄地にも苗植えをした。
雑草まみれの土地を作り直し、日本を救うであろう稲が青々とした元気な緑色で、古き良き田園風景を作り上げており、もう少ししたら立派な黄金色へ変化を遂げる。
大袈裟かもしれないが、農家さんは日本を救うヒーローであることを皆さんには忘れてほしくはない。
今一度、お米を食べるときにこの事実を思い出してほしい。
そうしたら間違いなく、幸せな気分になれるだろう。
お米ソムリエ
米田 園男